ヒイナヅキ（2016年生、母シスターエレキング）

ヒイナヅキ（2016年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「雛月。三月の異名。本馬の生まれ月より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のトビーズコーナー（当時8歳）と交配したシスターエレキングが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。主な勝ち鞍は2019年の西郷特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額600万円（3万×200口）で一口馬主が募集された。

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったワシントンテソーロに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた2戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

3歳（2019年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レッドエステーラにアタマ差交わされて2着となった。

3月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテイエムメロディーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月11日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたヴィルトファン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中3週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアポロチーターに3馬身の差をつけて2勝目を収める

9月15日、中2週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヴィルトファンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月3日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの西郷特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガンケンを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2020年）

2月9日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた11戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

6月7日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

7月25日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

9月13日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

12月12日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

5歳（2021年）

1月10日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

2021年1月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月11日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、プリムラ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた19戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’21 ティアラカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた20戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、疾風迅雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた22戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、閃光スプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた23戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、文月スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた24戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、新涼スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた25戦目は、桑島孝春記念（船橋ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡村健司騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた26戦目は、エキサイティングリレーin大井賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村健司騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた27戦目は、マナースプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡村健司騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた28戦目は、’21 まがたま賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡村健司騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったアマネラクーンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月30日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡村健司騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

6歳（2022年）

1月18日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡村健司騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた31戦目は、ヤドリギスプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で岡村健司騎手（7戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定戦の’22ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡村健司騎手（8戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2022年3月24日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。