ベアカワイコチャン（2020年生、母ディレットリーチェ）

ベアカワイコチャン（2020年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+かわいこちゃん」。毛色は栗毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時9歳）と交配したディレットリーチェが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田忠幸。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田忠幸から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、熊木浩によって385万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月18日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

7月10日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

8月13日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

9月10日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったストリンジェンドにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエレガントムーンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月10日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムスイスイに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月19日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

7月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

10月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

4歳（2024年）

1月28日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、佐藤翔馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤翔馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

2024年2月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。