ワンダーピアリス（1992年生、母ホッポウビーナス）

ワンダーピアリス（1992年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンキリコ（当時7歳）と交配したホッポウビーナスが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着2回、地方1戦0勝。1994年の新潟3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1995年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

7月16日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアインノーブルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサツキムスメを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

11月19日、中1週で迎えた6戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

3歳（1995年）

1月15日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

2月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヴァンダーファルケに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

3月4日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月15日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

8月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

11月1日、中5週で迎えた14戦目は、中京スポ杯（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（1996年）

9月8日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

9月22日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたハイグローブ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月20日、中3週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月17日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

12月14日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

5歳（1997年）

1月27日、中5週で迎えた21戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月2日、連闘で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 雪/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。