ファイトスピリッツ（2004年生、母Anguilla）

ファイトスピリッツ（2004年4月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「闘争心＋気迫」。毛色は鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時19歳）と交配したAnguillaが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

7月1日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

9月22日、中8週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったマケテタマルカにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月29日、連闘で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレインボーアカリに9馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月24日、中7週で迎えた5戦目は、J.タラモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のシンボリプロキオンを3/4馬身振り切って優勝

4月13日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6月1日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったフラムドパシオンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2009年）

4月11日、約10か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下の三条特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

7月25日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で田辺裕信騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

8月22日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田辺裕信騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

6歳（2010年）

4月10日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田辺裕信騎手（10戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7月2日、中9週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた18戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、キリコ舞う能登あばれ祭り特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり5着に敗れた。

7月12日、中0週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、恋人の聖地内灘大橋特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のサムソンリンリンに4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月25日、中1週で迎えた20戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、三大火祭り能登島向田の火祭特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた21戦目は、白山スーパー林道杯（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ネヴァデザートにハナ差交わされて2着に甘んじた。