エーシンピーシー（2004年生、母キャタリナ）

エーシンピーシー（2004年4月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名、母名の頭文字」。毛色は芦毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時7歳）と交配したキャタリナが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。2007年のスプリングステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月26日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットでジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のコンジキノシシオウに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月6日、中5週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクトスルタンを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3月18日、中4週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

10月28日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したマイネルアナハイムを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月24日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーキャノンを半馬身差し切って3勝目を手中に収めた。

4歳（2008年）

1月5日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3月1日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月16日、中1週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

10月11日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。