ホクトスルタン（2004年生、母ダイイチアピール）

ホクトスルタン（2004年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北斗＋君主」。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時17歳）と交配したダイイチアピールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ダイイチ牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着6回、中央障害4戦0勝。2008年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2010年のみなみ北海道ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスガノキング決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月22日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったシーディドアラバイにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のデスティニーローグを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2007年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、エーシンピーシーに交わされて1馬身半差の2着となった。

3月10日、中3週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリムゾンベガに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

6月16日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島市制施行100周年記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、クランエンブレムに交わされて1馬身差の2着となった。

8月25日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレーザーズエッジに1馬身3/4の差をつけて3勝目を収める

9月23日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

4歳（2008年）

3月16日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスズノオオゴンに6馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

5月4日、中6週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアルナスラインをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

5歳（2009年）

3月28日、約10か月の休養明けで迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（9戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた20戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（10戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

6歳（2010年）

2月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた23戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月7日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、トウカイメロディに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中3週で迎えた25戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、トウカイメロディに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7歳（2011年）

7月31日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい17着に敗れた。

9月10日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた27戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた28戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた30戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8歳（2012年）

5月5日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月14日、中9週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月7日、中8週で迎えた34戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。10着に敗れた。