クリムゾンベガ（2004年生、母サンセットバレー）

クリムゾンベガ（2004年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「深紅のベガ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時8歳）と交配したサンセットバレーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着6回、地方8戦2勝2着1回。2011年の黒髪山特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月10日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したポパイザセーラマンにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーセントゥルーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったエルソルダードに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月17日、中2週で迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったベッラレイアにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったホクトスルタンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

10月20日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のニシノコンドコソをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したメトロシュタインにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2008年）

3月30日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

4月27日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンブイダンスにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月7日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、6着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリヴザルトをアタマ差振り切って3勝目を手に入れた。

10月18日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月27日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2009年）

1月25日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のジェイドファストをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

8月16日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

10月4日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

10月18日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月15日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

6歳（2010年）

10月31日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

7歳（2011年）

6月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエフケーフィルに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

7月3日、中3週で迎えた29戦目は、黒髪山特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったオリオンザドンペリを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月17日、中1週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた30戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、KJ2の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月31日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、韓国岳特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイホウホップを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月11日、中5週で迎えた32戦目は、開聞岳特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた33戦目は、脊振山特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず3着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた34戦目は、KJ3の九州記念（荒尾ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月23日、連闘で迎えた35戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、KJ1の九州大賞典（佐賀ダート2500m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。