ベッラレイア（2004年生、母マリスターⅡ）

ベッラレイア（2004年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美しい（伊）＋ギリシャ神話の大地の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のナリタトップロード（当時8歳）と交配したマリスターⅡが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。2007年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、2008年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、植中昌子によって2,100万円で落札された。

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のジャングルバードに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のクリムゾンベガに1馬身3/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月22日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミンティエアーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたローブデコルテ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したダイワスカーレットに半馬身届かず2着に敗北した。

10月14日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2008年）

5月18日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

6月22日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（7戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2009年）

4月25日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月30日、中4週で迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（10戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（11戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた16戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（12戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったムードインディゴに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。