ヒシタイザン（2017年生、母サンキュースマイル）

ヒシタイザン（2017年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+中国山東省の名山」。毛色は栗毛。種牡馬のトーセンホマレボシ（当時8歳）と交配したサンキュースマイルが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。主な勝ち鞍は2019年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月9日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、ルーチェデラヴィタに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中5週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウボサツに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月3日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの百日草特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2020年）

1月12日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月16日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのわらび賞（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったショウナンマリオにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2021年）

6月20日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた12戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

9月5日、中7週で迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

2021年9月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。