ヴィルデローゼ（2014年生、母ブルーメンブラット）

ヴィルデローゼ（2014年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「野バラ（独）。花の女王と呼ばれるバラのような活躍を期待して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したブルーメンブラットが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月22日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンディーヴァを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

12月25日、中6週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカウントオンイットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートレイチェルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月11日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2018年）

1月28日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のデロングスターに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

2月25日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、クインズヌーサにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたメリッサーニ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5歳（2019年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

2月23日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴッドバンブルビーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月13日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったトップソリストに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月16日、中8週で迎えた17戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は服部寿希騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月14日、中8週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で服部寿希騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したスマートモリガンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で服部寿希騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

3月8日、中7週で迎えた21戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘルメットを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って久々に勝ち星を挙げた。