スマートレイチェル（2014年生、母ショウナンアクト）

スマートレイチェル（2014年1月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋創世記に登場するラケルに由来する英語圏の女性名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したショウナンアクトが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2019年のシドニートロフィー(1600万下)。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノカトレアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月17日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヴィルデローゼに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスズカスマートに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のブラックランナーに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

5月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

9月10日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のマルカソレイユに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2018年）

1月8日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

2月4日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

4月14日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで止まることなく走り抜いたが、オウケンビリーヴに半馬身交わされて2着となった。

5月19日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月15日、中7週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズカグラーテに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

9月22日、中9週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦3勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

11月18日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、クイーンズテソーロに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2019年）

1月12日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

4月13日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、アディラートに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月18日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のベルクリアをアタマ差振り切って5勝目をつかんだ。

8月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天与の負けん性を発揮して諦めることなく走り切ったが、4着に終わった。

2019年8月21日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。