グレイスアン（2016年生、母ケイティーズベスト）

グレイスアン（2016年1月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美に、優雅に+1(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープブリランテ（当時7歳）と交配したケイティーズベストが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地1戦1勝。2019年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、程田健司によって864万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月24日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のディヴァインに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

1月12日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

4月7日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月14日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月27日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタマモジャイブに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月2日、中2週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

4歳（2020年）

2月15日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた11戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6月6日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

8月16日、中9週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

10月10日、中7週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

12月12日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

2020年12月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。