ミスターテンリ（1984年生、母テンリオーカン）

ミスターテンリ（1984年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時18歳）と交配したテンリオーカンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）近藤牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着2回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月9日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ホウエイソブリンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセンタークロワールに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月30日、中1週で迎えた3戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のイブキノセイウンに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

3歳（1987年）

1月11日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦2勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。

1月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンのジュニアステークス（京都芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

3月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

4月19日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（6戦2勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のUHB賞（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌ダート1500m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で猿橋重利騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

7月11日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

4歳（1988年）

3月19日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安達昭夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のウラカワオーカンに1馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

5月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の白樺賞（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（10戦2勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB杯（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（11戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（札幌ダート1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサクラタイムに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月24日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のジョキングワンを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

11月6日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月4日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、W.シューメーカー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

5歳（1989年）

5月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のカミナリモンをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月24日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上1400万下の桶狭間ステークス（中京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

9月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の負けじ心を発揮して諦めることなく走り切り、4着を確保した。

10月8日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

11月15日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、A2 B1（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のモガミテンリュウに半馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

6歳（1990年）

1月17日、中8週で迎えた29戦目は、ウインターハンデ（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた30戦目は、酒井章騎手を鞍上に迎えて、アメジスト特別（名古屋ダート1900m 雨/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。