エンプレスロッチ（1995年生、母ロッチウインド）

エンプレスロッチ（1995年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時9歳）と交配したロッチウインドが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）北島牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1999年の渡島特別(500万下)。

経歴

デビュー前

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月2日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

12月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグッドラックガールに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月25日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で横山義行騎手（6戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチャッターリップスにクビ差届かず2着となった。

5月10日、中5週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

5月24日、中1週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、最後はトルメンタと並んで4着同着となった。

6月28日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハリウッドレビューを3/4馬身振り切って優勝

8月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月13日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4歳（1999年）

2月13日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

6月12日、中4週で迎えた23戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたタイエンブレム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月4日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウブシを半馬身振り切って1番人気に応えた。

8月1日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。