パントクラトール（2007年生、母ヴィクトリーバンク）

パントクラトール（2007年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「全てを統治する者（ギリシャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したヴィクトリーバンクが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の生田特別(500万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月10日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

12月26日、中4週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3歳（2010年）

1月30日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

3月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナムラビリオンに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月6日、中3週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかきつばた賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンシノマズルに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月11日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたカネトシパサージュ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2011年）

6月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2012年）

5月5日、約11か月の休み明けで迎えた17戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったエルヴィスバローズにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

6月16日、中2週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、4着に入った。