コバノフラッシュ（1990年生、母イスズガール）

コバノフラッシュ（1990年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のテンパレートシル（当時6歳）と交配したイスズガールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着3回。1993年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月12日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は472kg。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のジョウノキャンバスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

3歳（1993年）

1月5日、中0週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ダンツサーパスに半馬身交わされて2着となった。

2月27日、中7週で迎えた4戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイゴウソウルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月2日、中5週で迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田面木博公騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい18着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

10月3日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

4歳（1994年）

6月18日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（9戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（10戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（11戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

8月6日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（12戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたセンターコウキ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月28日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（13戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したオースミドリームを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

9月10日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（14戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月1日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田面木博公騎手（15戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のブライアントホークをアタマ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

10月16日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田面木博公騎手（16戦2勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた23戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5歳（1995年）

5月14日、約6か月半の休養明けで迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（17戦2勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンムサシを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

6月11日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（18戦2勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（19戦2勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（20戦2勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8月20日、連闘で迎えた31戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（21戦2勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

10月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（22戦2勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（23戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月10日、中7週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（24戦2勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた36戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

6歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた37戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（25戦2勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた38戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（26戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

1月28日、連闘で迎えた39戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（27戦2勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。