マルチマックス（1990年生、母スピードチャンプ）

マルチマックス（1990年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプリンスオブバーズ（当時5歳）と交配したスピードチャンプが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地9戦3勝。1993年のスプリングステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月6日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は472kg。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のパーフェクトゲームに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月15日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3歳（1993年）

1月24日、中9週で迎えた4戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

3月6日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウマサカドに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラガーチャンピオンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦2勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月4日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。