グレースエポナ（2004年生、母アローアゲイン）

グレースエポナ（2004年6月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美なエポナ（馬の女神）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時12歳）と交配したアローアゲインが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地31戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月13日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパスタイムを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

8月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

9月29日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタイセイガイアにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、エプソムメサイアに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のウェディングフジコを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

12月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

4月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた9戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

5月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月6日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の青葉城特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマハーバリプラムに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月16日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5歳（2009年）

5月9日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネオイカゼに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

5月30日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の大通り特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

7月5日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のウトナイ湖特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2010年）

2月6日、約6か月の休養明けで迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4月3日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6月13日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月12日、中2週で迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

7歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったヒシパーフェクトに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月23日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。