エプソムメサイア（2003年生、母ゴーイングトゥーイクストリームス）

エプソムメサイア（2003年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋救世主。エプソムの救世主となれ」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したゴーイングトゥーイクストリームスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦2勝2着3回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、エプソム愛馬会によって897.75万円で落札された。

エプソム愛馬会にて総額2,520万円（12.6万×200口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月19日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

3歳（2006年）

1月29日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月19日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したリキアイカザンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったファウンテンビートに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたジェネラスボーイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るレインボーデザイアを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

6月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

8月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた12戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

12月14日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ラピスラズリスター賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のパワークルセダーに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2007年）

1月21日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた18戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

7月15日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた20戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るグレースエポナを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月25日、中3週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた23戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

5歳（2008年）

2月4日、中5週で迎えた24戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

5月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、’08スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

11月8日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、3歳以上1000万下のインディアトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

11月16日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦2勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

6歳（2009年）

2月7日、中8週で迎えた32戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月21日、中1週で迎えた35戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月11日、中2週で迎えた36戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた37戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。