ウォーターエデン（2016年生、母クロスウォーターⅡ）

ウォーターエデン（2016年1月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+創世記に登場する理想郷」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したクロスウォーターⅡが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。主な勝ち鞍は2021年の下関ステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、須崎牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、山岡良一によって2,484万円で落札された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月10日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい5着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

3歳（2019年）

1月20日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

2月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森裕太朗騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

2月24日、中2週で迎えた7戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のニシノドレッシーを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3月10日、中1週で迎えた8戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

5月11日、中8週で迎えた9戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

8月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のデンセツノマジョに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

8月24日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、M.ミシェル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2019ワールドオールスタージョッキーズ第1戦（札幌芝1200m 曇/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2020年）

3月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの摂津特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

3月21日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスのラジオ関西賞仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月13日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したファイブフォースにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月5日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアヌラーダプラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月19日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月17日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鶴見特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5歳（2021年）

1月9日、中8週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケワロスをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

2月28日、中2週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノドレッシーを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

5月9日、中9週で迎えた24戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。