デュランダル（1999年生、母サワヤカプリンセス）

デュランダル（1999年5月25日）は、日本の競走馬、種牡馬。2003年にJRA賞最優秀短距離馬、2004年にJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したサワヤカプリンセスが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦8勝2着4回、海外1戦0勝。2003年、2004年とマイルチャンピオンシップ(G1)を連覇した他、2003年のスプリンターズステークス(G1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

12月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホクセツクィーンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2002年）

8月10日、約8か月の休養明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマンデームスメを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワンダージョリーを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月22日、中3週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のビルアンドクーをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

10月27日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキーンランドスワンをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

11月17日、中2週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた8戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカオリジョバンニを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月2日、中5週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

9月14日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

10月5日、中2週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビリーヴをハナ差振り切って秋のスプリント王の称号を手にした。

11月23日、中6週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のファインモーションを3/4馬身振り切って下半期マイル王の座を射止めた。

5歳（2004年）

3月28日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したサニングデールにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月3日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したカルストンライトオを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中6週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のダンスインザムードに2馬身の差をつけてG1・3勝目をマークした。

12月12日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2005年）

10月2日、約10か月の休養明けで迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したサイレントウィットネスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月20日、中6週で迎えた18戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で池添謙一騎手（8戦3勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。