ナカミジュリアン（1984年生、母ナカミサフアイヤ）

ナカミジュリアン（1984年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時8歳）と交配したナカミサフアイヤが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はモリナガファーム。戦績は、中央平地9戦3勝。1987年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、1987年の新春4歳牝馬ステークス(オープン牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

八木沢勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダイナアルテミスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

3歳（1987年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベルロビンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月1日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコーセイをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

3月22日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋行騎手（5戦2勝）。24頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線ではいいところがなく20着に敗れた。

4歳（1988年）

4月24日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、栗原洋一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。