サンクスノート（2005年生、母スリーソウツ）

サンクスノート（2005年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「感謝の書置き」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したスリーソウツが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地17戦6勝2着2回。2010年の京王杯スプリングカップ(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

4月20日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモイライザを半馬身振り切って初白星を挙げた。

5月11日、中2週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のドラゴンファングを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月21日、中5週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したメイビリーヴを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた5戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

10月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

4歳（2009年）

2月7日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアグネストカチをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

2月22日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月19日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたファルカタリア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンカザンをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

8月15日、中7週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

11月28日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエイシンパンサーを半馬身振り切って5勝目を収める

5歳（2010年）

3月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

4月10日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のマルカフェニックスをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。