マルカフェニックス（2004年生、母ミスカースティー）

マルカフェニックス（2004年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋不死鳥」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したミスカースティーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日の出牧場。戦績は、中央平地34戦6勝2着2回。2008年の阪神カップ(G2)に勝利した他、2010年のスワンステークス(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月15日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた6戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマッキービーナスを鬼脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

12月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のトウカイファインに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

12月16日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のバルバレスコに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のシルクドラグーンに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月2日、中7週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、12着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

7月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したスリープレスナイトを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中3週で迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた18戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中7週で迎えた19戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のファリダットを3/4馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5歳（2009年）

2月1日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

6月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

8月16日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

9月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた26戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月20日、中6週で迎えた27戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

6歳（2010年）

4月24日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦3勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したサンクスノートにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月6日、中2週で迎えた30戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（12戦3勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

10月3日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月30日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（13戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のショウナンアルバに1馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

8歳（2012年）

2月26日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

4月22日、中7週で迎えた34戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。