ファジェス（2018年生、母ジュモー）

ファジェス（2018年3月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「バレンシアの火祭り。期間中は町中に人形が置かれる。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーリス（当時7歳）と交配したジュモーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月5日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3歳（2021年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のハーツラプソディを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月11日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

7月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、モリノカンナチャンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月22日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のオメガロマンスをアタマ差振り切って2勝目を収める

11月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月13日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御在所特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

7月16日、中6週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月4日、中6週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

12月3日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの境港特別（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

5歳（2023年）

2月26日、中8週で迎えた15戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの八代特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

5月27日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月11日、中1週で迎えた18戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

11月4日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

6歳（2024年）

1月21日、中8週で迎えた23戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの北大路特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

2024年1月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。