エレガントピコー（1992年生、母アンクリツパー）

エレガントピコー（1992年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンボンド（当時6歳）と交配したアンクリツパーが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は工藤和幸。戦績は、中央平地36戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月10日、デビュー戦は蓑田早人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

3歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月18日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたライジングスター決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5月14日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた11戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月17日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイナリシンセンを鬼脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

7月8日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で原昌久騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したユニオンプライスにアタマ差届かず2着となった。

8月27日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で原昌久騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイシノルビーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

9月9日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で原昌久騎手（6戦2勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月1日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（7戦2勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた20戦目は、町田義一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（8戦2勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（9戦2勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

4歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（10戦2勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（11戦2勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で原昌久騎手（12戦2勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったヤクモワイルドにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月10日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で原昌久騎手（13戦2勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で原昌久騎手（14戦2勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で原昌久騎手（15戦2勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で原昌久騎手（16戦2勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は町田義一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月15日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6月29日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（9戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったフジノミドリにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月8日、中4週で迎えた36戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（10戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。