エイシンプリンス（1992年生、母ナイスデイ）

エイシンプリンス（1992年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時15歳）と交配したナイスデイが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）柏台牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着4回。1994年のラジオたんぱ杯3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

11月5日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は520kg。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイタクサージャンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

10月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた9戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4歳（1996年）

6月23日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

6月30日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダイイチルイルイに半馬身届かず2着となった。

7月20日、中2週で迎えた13戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1997年）

4月26日、約9か月半の休み明けで迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月18日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアサクサオリーブをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月8日、中2週で迎えた16戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、2着となった。

7月12日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたサードサンスリル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた20戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

8月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

6歳（1998年）

3月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた22戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下の二見ケ浦特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月10日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

5月16日、連闘で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた27戦目は、M.レコサーナ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の’98アジアジョッキーズ（2）（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマコトシンゲキにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

11月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

11月28日、連闘で迎えた31戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。