グラスエイコウオー（1998年生、母Explosive Girl）

グラスエイコウオー（1998年3月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時6歳）と交配したExplosive Girlが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦3勝2着5回。2001年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2003年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

11月11日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニッポーチャンプに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルレガリアに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース及びG1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

3歳（2001年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（6戦2勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、クロフネに半馬身交わされて2着となった。

10月20日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

11月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた11戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のジョウノブラボーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2002年）

1月26日、中6週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（10戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた13戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（11戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

3月17日、中1週で迎えた14戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ミレニアムバイオに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

7月7日、中2週で迎えた16戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキミモールにクビ差届かず2着となった。

10月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月17日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた20戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルタカサイレンスにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2003年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

1月26日、中2週で迎えた22戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したマグナーテンに半馬身届かず2着に敗北した。

9月28日、約8か月の休養明けで迎えた23戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月1日、中4週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた25戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

6歳（2004年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた27戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた28戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

8月29日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた30戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7歳（2005年）

10月9日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

11月6日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（13戦3勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。