アゴベイ（2016年生、母コージーベイ）

アゴベイ（2016年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「英虞湾」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したコージーベイが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のネリッサをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月9日、中4週で迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアフランシールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3歳（2019年）

1月12日、中4週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

3月10日、中7週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

6月16日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月17日、中8週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカステヘルミをクビ差だけ差し切って2勝目をマークした。

9月29日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

4歳（2020年）

1月19日、中3週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの府中特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

8月9日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの驀進特別（新潟芝1000m 曇/不良）に出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

10月17日、中9週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。6着に終わった。

2020年10月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。