アフランシール（2016年生、母ルシュクル）

アフランシール（2016年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「解放する、自由にする(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時15歳）と交配したルシュクルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。主な勝ち鞍は2020年の新潟日報賞(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月15日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディキシーナイトに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

10月27日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

12月9日、中5週で迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアゴベイを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3歳（2019年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

10月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月25日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったスーパーブレイクにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のハッシュゴーゴーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

5月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月1日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のレノーアに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月13日、中5週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

11月15日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

5歳（2021年）

2月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

8月29日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き16着に終わった。

10月31日、中8週で迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

2021年11月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。