カイザークリスエス（2017年生、母アイルゴーバック）

カイザークリスエス（2017年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「皇帝（オランダ語）＋父名の一部」。毛色は青毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時18歳）と交配したアイルゴーバックが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は有限会社グッドラック・ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グッドラック・ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤良男によって302.4万円で落札された。2歳のとき、大樹から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、星加浩一によって756万円で落札された。

坂口智康厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月7日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は530kg。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

3歳（2020年）

4月5日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

6月20日、中6週で馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた4戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモンパスタンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月4日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた5戦目は、3歳（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で多田羅誠也騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンジュブーケに約12馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

8月8日、中4週で迎えた6戦目は、3歳（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で多田羅誠也騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビビットラブに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で多田羅誠也騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた8戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の受章祝賀デースタート賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコンディトラムに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（2021年）

1月19日、中2週で迎えた11戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

2月15日、中3週で迎えた12戦目は、一般C2十十一十二（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったケンシャロンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、一般C2六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた15戦目は、一般C3一二三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2八九十（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた18戦目は、1987オフト後楽園開設賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた19戦目は、しぶやダイバーシティ賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた20戦目は、菅原涼太騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二十三（大井ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。