オツウ（2010年生、母デライトポイント）

オツウ（2010年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したデライトポイントが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着6回。2016年の福島牝馬ステークス(牝G3)で3着に入った他、2015年のターコイズステークス(牝ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大和屋暁によって1,050万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカレンバッドガールに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下の万両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

4月13日、中9週で迎えた5戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサトノキングリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月27日、中1週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したウイングリートを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい17着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アサクサショパンにクビ差交わされて2着となった。

10月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月23日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたケイティバローズ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中3週で迎えた13戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、メモリーシャルマンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月1日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスターライラックに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェリーチェレガロを豪快な末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月25日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインミーティアに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月5日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプロクリスを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

8月3日、中3週で迎えた18戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

12月21日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はW.ビュイック騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2015年）

1月5日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3月22日、中8週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月14日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のセイクレットレーヴをクビ差振り切って優勝

7月5日、中2週で迎えた26戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた27戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

10月4日、中9週で迎えた28戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

11月28日、中7週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

6歳（2016年）

1月16日、中3週で迎えた31戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

3月27日、中9週で迎えた32戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた33戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月3日、中9週で迎えた34戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた35戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

12月17日、約5か月の休み明けで迎えた36戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。