ブラックラビット（1991年生、母シンイチラツキー）

ブラックラビット（1991年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のニユーサラトガ（当時10歳）と交配したシンイチラツキーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中山巖。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回、地方13戦0勝2着2回。1993年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

9月12日、デビュー戦は佐伯清久騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

9月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したエビスウイッチを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

10月30日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐伯清久騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエリットロアを鬼脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

11月27日、中3週で迎えた5戦目は、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐伯清久騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンキンホマレを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月4日、連闘で迎えた6戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で佐伯清久騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルタカランガーに2馬身の差をつけて制した。

3歳（1994年）

2月6日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で佐伯清久騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月19日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で佐伯清久騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

4月2日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 晴/不良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で佐伯清久騎手（8戦3勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に牝馬ながら52kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で佐伯清久騎手（9戦3勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で佐伯清久騎手（10戦3勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月11日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したスマイルランナーを差し切れず、2馬身差の2着となった。

6月25日、中1週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず3着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた15戦目は、重賞のタマツバキ記念（札幌芝2000m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず14着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた17戦目は、重賞のセイユウ記念（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

4歳（1995年）

3月12日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上オープン（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐伯清久騎手（11戦3勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた20戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（福島芝2000m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川合達彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた23戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた26戦目は、美濃菊特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた27戦目は、水野淳平騎手を鞍上に迎えて、鬼岩特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた28戦目は、合掌特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野淳平騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

12月13日、中2週で迎えた29戦目は、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野淳平騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

5歳（1996年）

1月24日、中5週で迎えた30戦目は、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 雪/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で水野淳平騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた31戦目は、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で水野淳平騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた32戦目は、アラ系一般B2イ（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で水野淳平騎手（5戦0勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月2日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、水野善太騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般B2 C1（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、アラ系一般C1ハ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィールドロケットから1馬身半差の2着となった。

6月5日、中4週で迎えた35戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、アラ系一般B2 C1（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったキューティホマレから4馬身差の2着に敗北した。

6月20日、中1週で迎えた36戦目は、アラ系一般B2 C1（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた37戦目は、アラ系一般C1 C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚研司騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。