サヴォーナ（2020年生、母テイケイラピッド）

サヴォーナ（2020年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したテイケイラピッドが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。2024年の日経新春杯(ハンデG2)で2着に入った他、2023年の神戸新聞杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、高昭牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、加藤誠によって1,650万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月2日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月23日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月13日、中2週で迎えた3戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のライジングホープに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2023年）

1月15日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

2月5日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったスキルヴィングにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサトノグランツにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月1日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイヴロッカーをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

4月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のシャインユニバンスに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月24日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたサトノグランツ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4歳（2024年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったブローザホーンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月17日、中8週で迎えた13戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月28日、中5週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（8戦1勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、6着を確保した。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月22日、中9週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。