フィッツロイ（2005年生、母アンデスレディー）

フィッツロイ（2005年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「山名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したアンデスレディーが20歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の小倉城特別(500万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月22日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は504kg。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

3歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったセイカアニマートにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

1月26日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

3月2日、中4週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したポーラーライツを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のカラメルマキアートに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

10月12日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4歳（2009年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のコスモザガリアをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

2月28日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシゲルエスペレ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（10戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガンダーラをクビ差振り切って休み明け初戦を制した。

9月21日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2010年）

4月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（11戦3勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（13戦3勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したリアルプリンスにクビ差届かず2着となった。

6月6日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（14戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（15戦3勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。