フォースオブウィル（2017年生、母ウマクイクトオモウ）

フォースオブウィル（2017年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「意思の力」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時18歳）と交配したウマクイクトオモウが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月13日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のリーガルバトルに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

8月2日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミヤビマドンナを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月18日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月20日、中8週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2021年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したインテンスライトにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のイルヴェントデーアをクビ差振り切って3勝目を収める

2月27日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月28日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5歳（2022年）

1月16日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月12日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

9月11日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

12月4日、中7週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

2023年3月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。