イルヴェントデーア（2016年生、母デヴェロッペ）

イルヴェントデーア（2016年5月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「風の女神(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時9歳）と交配したデヴェロッペが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はディアレストクラブ。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月27日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3歳（2019年）

2月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

7月6日、中9週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリュウグウヒメに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月16日、中9週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線に入ると、前で粘るヨークテソーロを鮮烈な末脚でアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

10月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

4歳（2020年）

5月23日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

7月5日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

7月26日、連闘で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの知床特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

8月29日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの御宿特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したグレイシアにクビ差届かず2着となった。

5歳（2021年）

1月10日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフォースオブウィル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月20日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月23日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

11月27日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた23戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6歳（2022年）

1月8日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

3月6日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

6月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた27戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

9月25日、中7週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山稔樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの村上特別（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

2022年10月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。