ミナレット（2010年生、母ノワゼット）

ミナレット（2010年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イスラム様式のモスクを取り囲む塔」。毛色は鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時9歳）と交配したノワゼットが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地41戦5勝2着3回。2015年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入った他、2014年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、キヨタケ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ミルファームによって84万円で落札された。

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

8月4日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。17頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘイハチピカチャンをクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

11月18日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

3歳（2013年）

2月24日、中9週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

4月13日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダイワブレイディを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月28日、中1週で迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、グラスソニックにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月1日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルネッタアスールに1馬身3/4の差をつけて優勝

6月16日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（7戦2勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

8月25日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（8戦2勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネボヌール決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（9戦2勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月14日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（10戦2勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

11月2日、連闘で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月8日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンダイチをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2014年）

2月24日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月12日、中2週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月21日、中6週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（11戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月2日、中5週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（12戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月24日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマンボネフューをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月18日、中7週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（14戦3勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（15戦3勝）。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた30戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマーブルカテドラルをクビ差振り切って優勝

5歳（2015年）

1月17日、中5週で迎えた31戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

3月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

5月17日、中2週で迎えた34戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を取り、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月28日、中5週で迎えた35戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた36戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた37戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月17日、中6週で迎えた38戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

6歳（2016年）

4月23日、約5か月半の休み明けで迎えた40戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（16戦3勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず13着に終わった。

5月1日、連闘で迎えた41戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。