ピクシーハット（2011年生、母リトルスポーツカー）

ピクシーハット（2011年6月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「とんがり帽子」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時18歳）と交配したリトルスポーツカーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。戦績は、中央平地1戦0勝、地方27戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2015年の萩特別(一般C1イ)。

経歴

デビュー前

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月10日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

5月14日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-5（門別ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタブロイドオーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月3日、中2週で迎えた3戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた4戦目は、日高山脈ピパイロ岳賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松井伸也騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカンタベリーマーチに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月17日、中3週で迎えた5戦目は、ひまわりの町ほくりゅう賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた6戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-3（門別ダート1700m 雨/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は松井伸也騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

9月10日、連闘で迎えた8戦目は、静内ライオンズクラブ賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、北海道YES!clean賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松井伸也騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたブライアンズソング決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松井伸也騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた12戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C25（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったオキテスグメシに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月30日、中1週で迎えた13戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（2015年）

1月20日、中2週で迎えた14戦目は、一般C26（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた15戦目は、一般C28（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケセラストーンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月6日、中3週で迎えた16戦目は、OKB大垣共立銀行創立記念杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったカツゲキライデンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月18日、中1週で迎えた17戦目は、笠松競馬をBAOOで買おー賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のジョーアルゴスに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月3日、中1週で迎えた18戦目は、一般C14（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（6戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンウンを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

5月1日、中3週で迎えた19戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、花吹雪特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた20戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（7戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエイシンポロロッカに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月18日、中2週で迎えた21戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（8戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンモナコに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月30日、中5週で迎えた22戦目は、C級チャンピオン特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（9戦4勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

9月3日、中4週で迎えた23戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（10戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアニックに2馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

9月18日、中1週で迎えた24戦目は、萩特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（11戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミスウィスコンシンに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月13日、中3週で迎えた25戦目は、寒露賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（12戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラルモンドに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月26日、中1週で迎えた26戦目は、野菊特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で向山牧騎手（13戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5歳（2016年）

2月10日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、中村尚平騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中村尚平騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。