ピースデピュティ（2007年生、母ウェルカムキャット）

ピースデピュティ（2007年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「平和＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したウェルカムキャットが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）へいはた牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方11戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の舞木競馬ファン倶楽部賞(一般C24)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、へいはた牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

6月20日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

8月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C27（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、一般C28（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた7戦目は、舞木競馬ファン倶楽部賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のテーオーマックスをハナ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2011年）

1月7日、連闘で迎えた8戦目は、福寿草特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

2月1日、中0週で迎えた10戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシュクハイグラスに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月17日、中1週で迎えた11戦目は、東海農政局特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦2勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

6月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、れんこん料理の竹扇賞（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月14日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の頑張れ東北!マリオ小松記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

7月25日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、リックトウハートにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月4日、中0週で迎えた15戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエンゼルジョーカーに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。