アピール（2005年生、母オータムリーフ）

アピール（2005年6月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「抗議する、興味をひきつける」。毛色は栗毛。種牡馬のシーロ（当時8歳）と交配したオータムリーフが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）小倉牧場。戦績は、中央平地17戦1勝、中央障害3戦0勝、地方8戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月24日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

3歳（2008年）

4月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず18着に終わった。

6月10日、中6週で馬体重を前走から29kg戻して迎えた3戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンプレスマンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンプレスマンに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

7月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の夏セクシー笠松山崎隆之記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアラムーに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月29日、中5週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したエーシンパンコルトにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月24日、中3週で迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の橋爪淳也生誕45周年一生健康（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ドリームプレイに交わされて3馬身差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールデンコンパスに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ジャスティスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

3月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から31kg減らして迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

4月25日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた12戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

7月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマモトワイライトを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

10月10日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

12月12日、中8週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

5歳（2010年）

1月31日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず16着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

6月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阪神ドリームプレミアム（阪神芝1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず15着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた25戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（2011年）

8月7日、約10か月半の休み明けで迎えた26戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

9月18日、中5週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は黒岩悠騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月24日、連闘で迎えた28戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。