ヤマカツライラック（2008年生、母ヤマカツアンナ）

ヤマカツライラック（2008年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋モクセイ科の樹」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時13歳）と交配したヤマカツアンナが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡崎牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方36戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は2011年の3歳B5。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月24日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

3歳（2011年）

8月7日、約9か月半の休養明けで迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた3戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

10月11日、中4週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた4戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、3歳B7（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月24日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、3歳B5（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルククロノスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、一般C3六（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で堀場裕充騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ヤマタケブリンクに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月22日、中1週で迎えた7戦目は、一般C3七（金沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で堀場裕充騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、メイショウガザニアにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、浦河地区産駒杯（金沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で堀場裕充騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ヤマカツクライムに交わされて1馬身差の2着となった。

12月20日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3五（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で堀場裕充騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2012年）

3月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた10戦目は、一般C3五（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で堀場裕充騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた11戦目は、一般C3四（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で堀場裕充騎手（7戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオウドウリーチを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月17日、連闘で迎えた12戦目は、一般C3二（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で堀場裕充騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったマヤノテムジンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、清峰堂の九谷和グラス賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で堀場裕充騎手（9戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3二（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で堀場裕充騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のキープザブレイヴに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6月3日、中2週で迎えた15戦目は、湯涌温泉鰈祭り特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で堀場裕充騎手（11戦2勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

6月17日、中1週で迎えた16戦目は、外濠公園白鳥路特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で堀場裕充騎手（12戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた17戦目は、市塚久子さんお誕生日記念（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で堀場裕充騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた18戦目は、湊藤子退職記念杯（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で堀場裕充騎手（14戦2勝）。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のディグアップアイリに2馬身の差をつけて優勝

8月7日、中2週で迎えた19戦目は、西海祭り特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で堀場裕充騎手（15戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1二（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で堀場裕充騎手（16戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のヤマカツダイリュウに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

9月18日、中1週で迎えた21戦目は、金沢オーナーズホース杯（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で堀場裕充騎手（17戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

10月30日、中5週で迎えた22戦目は、浦河地区馬産地賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は19戦連続で堀場裕充騎手（18戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、勝ったヤマカツダイリュウに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、輪島かにまつり特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は20戦連続で堀場裕充騎手（19戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1二（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で堀場裕充騎手（20戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた25戦目は、一般C1二（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は22戦連続で堀場裕充騎手（21戦4勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、能登牡蠣特別（金沢ダート1500m 雪/不良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモファンタジアに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2013年）

3月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、ゆきやなぎ賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

3月26日、連闘で迎えた28戦目は、恋路賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は堀場裕充騎手（22戦4勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた29戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（23戦4勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2二（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で堀場裕充騎手（24戦4勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた31戦目は、一般B3-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で堀場裕充騎手（25戦4勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた32戦目は、湯涌温泉鰈まつり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で堀場裕充騎手（26戦4勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた33戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、あばれ祭特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた34戦目は、ごうらい祭り特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた35戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、手取の火まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

9月22日、中7週で迎えた36戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた37戦目は、能美ほっこりまつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で葛山晃平騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた38戦目は、工房祭特別（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で葛山晃平騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた39戦目は、一般B3二（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で葛山晃平騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。