オリオンザブラック（2006年生、母カユガ）

オリオンザブラック（2006年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋黒」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時6歳）と交配したカユガが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地34戦3勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月20日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

7月26日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月2日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3歳（2009年）

2月15日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2月21日、連闘で迎えた7戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のワイドヒリュウを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

3月29日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で嘉藤貴行騎手（5戦1勝）。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

8月23日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で嘉藤貴行騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたウスイ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月22日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のリキサンシンオーを半馬身振り切って2勝目を収める

12月5日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4歳（2010年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5月1日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月10日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月24日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

8月8日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したアスターエンペラーに3/4馬身届かず2着となった。

8月22日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月23日、中8週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したリビングプルーフにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月20日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（9戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月29日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（10戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

2月14日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（11戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で嘉藤貴行騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で嘉藤貴行騎手（13戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月19日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた31戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村太一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（14戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエリモエポナに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

12月10日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（15戦2勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

6歳（2012年）

1月29日、中6週で馬体重を前走から32kg戻して迎えた35戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、鶴見岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた36戦目は、宝満山特別（佐賀ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。