アンジェラスクイン（2007年生、母ティアレスクイーン）

アンジェラスクイン（2007年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「祈り＋母名より」。毛色は栗毛。種牡馬のマリエンバード（当時10歳）と交配したティアレスクイーンが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方17戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の由紀チャン還暦おめでとう!(一般C8)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、金成吉田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

2月20日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月18日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

8月7日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月8日、中4週で迎えた5戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のセプテンバーフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

11月1日、中7週で迎えた6戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般C27（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた7戦目は、一般C27（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた8戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウルビーノに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月7日、連闘で迎えた9戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンセツにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月22日、中1週で迎えた10戦目は、一般C19（名古屋ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウハクサンに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2011年）

1月4日、中1週で迎えた11戦目は、竹田吉秀騎手を鞍上に迎えて、千両特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に終わった。

1月13日、連闘で迎えた12戦目は、一般C17（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のエムオーネイチャを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

1月28日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹田吉秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた14戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、孝佳・あすか結婚記念（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、クリアステインに交わされて4馬身差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた15戦目は、一般C15（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエプソムカーニバルに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月11日、中1週で迎えた16戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、沈丁花特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた17戦目は、由紀チャン還暦おめでとう!（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイナズマバイブルに1馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

3月31日、連闘で迎えた18戦目は、一般C5（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた19戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

4月22日、連闘で迎えた20戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は柿原翔騎手（7戦4勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた21戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。