ナイスチェリー（1997年生、母シュンレイカ）

ナイスチェリー（1997年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のマグニテユード（当時22歳）と交配したシュンレイカが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方11戦4勝2着3回。1999年のジュニアクラウン(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉田牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、チェリー商事によって525万円で落札された。

荒川友司厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（1999年）

8月13日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイエイハクリョウに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月13日、中8週で迎えた2戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったミツアキサイレンスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のジュニアクラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のトスターバロンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月27日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のサルビア賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったアカズキンチャンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

12月30日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

3歳（2000年）

1月29日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、4歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月26日、中7週で迎えた7戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

4月24日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、一般C2ロ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったヘイセイスピードに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、中村剛士騎手を鞍上に迎えて、一般C1ロ（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ゼンノライデンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1ロ（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリタサクセスに9馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月20日、中2週で迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、一般B2 C1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた12戦目は、槍ケ岳特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、で集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月29日、中6週で迎えた13戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B2 C1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のヤマノオーロラに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月11日、中1週で迎えた14戦目は、長月特別（笠松ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（9戦3勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月28日、中6週で迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた17戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。