エムイードーター（1986年生、母ダイワデイアナ）

エムイードーター（1986年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したダイワデイアナが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）田上牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月2日、デビュー戦は栗田伸一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したディクターガールを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、菅谷正巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプリティサンオーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のインターノーザリーに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

5月20日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポットマーガレットに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菅谷正巳騎手（4戦2勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（5戦2勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のコシジダンサーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月23日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（8戦3勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月7日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（9戦3勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、キタノリリアスに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月12日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（10戦3勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月19日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（11戦3勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の長万部特別（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（12戦3勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

9月9日、連闘で迎えた17戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた18戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

5歳（1991年）

5月25日、約8か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（13戦3勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（14戦3勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい5着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

11月24日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（15戦3勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月7日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（16戦3勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

6歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（17戦3勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月18日、中1週で迎えた25戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は栗田伸一騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（18戦3勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したクラシックチャイムに半馬身届かず2着となった。

3月15日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（19戦3勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。