ダンディスピリット（1987年生、母モガミエイト）

ダンディスピリット（1987年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリバーマーヌ（当時10歳）と交配したモガミエイトが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）真歌田中牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着5回、地方1戦0勝。1990年の若駒ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月7日、デビュー戦は加用正騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したオースミロッチにアタマ差届かず2着となった。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤングヒーローに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中4週で迎えた3戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は加用正騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

3歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のケイヘキストに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

1月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったハクタイセイに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月23日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加用正騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で加用正騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の野分特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加用正騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で加用正騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたトーワタケシバ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加用正騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったシルクオーシャンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

5月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で加用正騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で加用正騎手（11戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤクモサクセスに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月13日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で加用正騎手（12戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイタクサンビームをクビ差振り切って4勝目を手にした。

8月4日、中2週で迎えた15戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で加用正騎手（13戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5歳（1992年）

1月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で加用正騎手（14戦4勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

2月8日、中1週で迎えた17戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で加用正騎手（15戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したタニノボレロに半馬身届かず2着に敗北した。

2月23日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で加用正騎手（16戦4勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

11月15日、約9か月の休み明けで迎えた19戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で加用正騎手（17戦4勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6歳（1993年）

1月16日、中8週で迎えた20戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で加用正騎手（18戦4勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

7歳（1994年）

3月27日、約14か月半の休み明けで迎えた21戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

8月7日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、橋本幸次郎騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。