タニノボレロ（1988年生、母タニノブーケ）

タニノボレロ（1988年5月17日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時9歳）と交配したタニノブーケが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回、中央障害4戦1勝。1992年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、1992年の新潟大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月26日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったナリタチカラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコレクトアンサーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

3月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタイコンチェルトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（4戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（5戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったロングタックルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月1日、中1週で迎えた8戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のかきつばた賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したストロングホーラーを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

6月16日、中1週で迎えた9戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（6戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

12月21日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（8戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のロードリーナイトを半馬身振り切って優勝

2月8日、中2週で迎えた13戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダンディスピリットを半馬身振り切って勝利をモノにする

4月4日、中7週で迎えた14戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（10戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンウインを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（11戦3勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったメジロパーマーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中1週で迎えた17戦目は、メイステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（12戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（13戦3勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（14戦3勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセンゴクヒスイを半馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

9月20日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（15戦4勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月11日、中2週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた21戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（16戦4勝）。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい18着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

12月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（17戦4勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5歳（1993年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた25戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた26戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた27戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマトアプローズに3馬身の差をつけて優勝

3月21日、中3週で迎えた28戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（18戦4勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

9月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた30戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（19戦4勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた31戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた32戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。