タイコンチェルト（1988年生、母タイキヤロル）

タイコンチェルト（1988年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時15歳）と交配したタイキヤロルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地7戦2勝2着2回。1991年の京都4歳特別(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月1日、デビュー戦は楠孝志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/不良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったカラーガードに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3歳（1991年）

2月10日、中7週で迎えた3戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイテンカツオーをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月16日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は楠孝志騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月13日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタニノボレロに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったコガネパワーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（5戦1勝）。20頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って19番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、7着に入り込んだ。