センゴクヒスイ（1986年生、母クラブイミー）

センゴクヒスイ（1986年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハードツービート（当時17歳）と交配したクラブイミーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地33戦8勝2着4回。1991年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、1988年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントビッドに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（1989年）

1月21日、中4週で迎えた3戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

11月5日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

4歳（1990年）

1月14日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクライストチャーチをアタマ差振り切って2勝目を挙げた。

2月25日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマキバサイクロンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったサンデーホストにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

6月9日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月14日、中4週で迎えた14戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトリックスターに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月5日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキクカロイヤルに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

9月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のツルマイナスを半馬身振り切って5勝目をゲットした。

10月20日、中3週で迎えた17戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月15日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5歳（1991年）

3月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた21戦目は、麦秋ステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（12戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた22戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワゲーリックをクビ差振り切って6勝目をつかんだ。

7月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメジロサンフランを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

8月25日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のスガノプリンスを半馬身振り切って3連勝で重賞ウィナーの称号を掴み取った。

10月6日、中5週で迎えた25戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（14戦3勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（1992年）

6月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた27戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（15戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた28戦目は、BSN杯（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた29戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

8月30日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったタニノボレロにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

10月11日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた31戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったレッツゴーターキンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月22日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（9戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。